はじめに
この記事では、キャリカレの上級心理カウンセラー資格の内容や、学習方法などを徹底解説しています。実際に受講した私が、メリットや注意点をお伝えします。
上級心理カウンセラー講座は専門的な内容
キャリカレには「メンタル心理カウンセラー」と「上級心理カウンセラー」があります。それぞれこのような分類になっているようです。
メンタル心理カウンセラー → 心理学の基礎編
上級心理カウンセラー → 応用編
実際に両方の通信講座を受けてみた感想としては、上級心理カウンセラーの方が格段に専門的で難しい印象でした。心理カウンセラーとしての活動を見据えている方には、こちらの通信講座の方が、心理学をより深く理解できると思います。
この記事で分かること
この記事を読むと、こんなことが分かります。
- 上級心理カウンセラー資格とはどんなものか
- 教材内容や、具体的な学習方法
- 実際に学んだメリットと注意点
- どんな人におすすめの資格なのか
私自身が受講・添削問題まで終えた体験も交えて紹介しますので、受講を検討している方の判断材料になるはずです。
そもそもどんな資格?

上級心理カウンセラーは、一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格です。
さまざまな相談者に対応できる高度なカウンセリング能力を養成するために設立されたもので、取得には指定の通信講座を修了し、在宅試験に合格することが条件となっています。
ただし、この資格だけで医療機関での診断や治療を行うことはできません。就職や転職を目指す場合は、公認心理師などの国家資格が必要となるケースが多いでしょう。
現在の仕事に活かしたり、開業してカウンセラーとして活動するための資格としては有効です。
このあと詳しく解説しますが、メンタル心理カウンセラー資格と比べると、より専門的な学習内容となっているため、一般職の方は直接仕事で活かすには工夫が必要だと感じました。
ただ一方で、自分自身の思考パターンを客観的に見つめ、人の話をより深く聴くための土台にはなると思います。
どんな人におすすめ?
キャリカレの上級心理カウンセラー通信講座は、こんな方におすすめです。
心理カウンセラーを目指している人
上級心理カウンセラーの学習内容は、実際の相談現場でも使われる8つの心理療法が学べます。認知行動療法やフォーカシングといった手法は、心理カウンセラーとして活動するうえで土台となる知識です。そのため、将来カウンセラーを目指している方には、必ず役立つ学びになると感じました。
人の相談にのる立場にある人
医療や福祉、教育関係の仕事など、人の悩みや相談を受ける業種の方にもおすすめできます。
上級心理カウンセラーで学ぶ理論は、直接「資格として活用する」機会が少なくても、相手の背景や気持ちをより深く理解するための手助けになります。
自分の心理を深く知りたい人
日常生活にすぐ応用できる知識というよりも、自身の内面を掘り下げる内容が多いです。
正直、専門用語が多く、図解があっても難しい部分はあります。しかし、学習の中で「自分の思考のクセや感情のパターン」に気づける瞬間がありました。自己理解をより深めたい方にとっては、メリットがあると思います。
私は複雑な家庭環境で育ち、うつ病になった経験もあるため、学習を通して自分の思考のクセに気づくことができたのは大きかったです。
心理カウンセラーの方に相談していた時期もあったので、「カウンセラーの方が言っていたのは、こういうことだったのか」と理屈を学ぶことができました。
心理学を体系的に学びたい人
「心理学をちょっと勉強してみたい」というレベルではなく、しっかり体系的に理解したい人には向いている講座です。大学で学ぶような専門的な内容も含まれているので、趣味ではなく本格的に学習したい人にこそおすすめできます。
キャリカレの上級心理カウンセラー通信講座では、
- 交流分析
- 論理療法
- 認知療法
- 認知行動療法
- フォーカシング
- 内観療法
- ソリューションフォーカストアプローチ
- 芸術療法
といった8つの心理療法を短期間で身につけられます。また、ロールプレイ映像も教材に含まれるため、視覚的にも理解を深めることが可能です。
どこで取得できる?
JADP認定資格とは?
上級心理カウンセラー資格は、日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格です。
JADPが認定する講座を修了し、試験に合格することで資格を取得できます。
つまり、独学では取得できず、認定された講座を通じて学ぶ必要があるのが特徴です。
主な取得方法
日本能力開発推進協会(JADP)が認定する教育機関等が行う教育訓練を受け、その全カリキュラムを修了したうえで、試験に合格すると資格取得が可能です。
その認定教育機関がキャリカレ(キャリアカレッジジャパン) です。
キャリカレの通信講座の特徴
キャリカレの特徴
- JADP認定の講座で、資格試験までサポート
- 在宅で受験できるため、忙しい社会人でも安心
- 質問サポートや添削指導がついているので、安心して学べる
- テキストもあるので、スマホを使いスキマ時間での学習も可能
キャリカレ講座修了後の満足度調査では、85.3%の方が満足と回答しています。(キャリカレ メンタル総合心理®W資格取得講座サイトより)
最長800日間の学習長期サポートがついたコースもあるので、プライベートも大切にしながら資格取得を目指せます。
このように安心のサポートが充実しているのは、この通信講座の魅力だと思います。
また、キャリカレの上級心理カウンセラー講座は、定価でも比較的リーズナブルですが、期間限定キャンペーンやハガキでの申し込み割引を利用するとさらに安く始められることがあります。
期間限定キャンペーン
- 新年度や季節ごとに割引キャンペーンを実施することがある
- 公式サイトで「〇月〇日まで受講料○%OFF」と案内されるケースも
- タイミングを合わせると数千円〜1万円以上お得になることもある
ハガキ申し込み割引
- 資料請求に同封されている「申込ハガキ」から手続きすると特別割引が適用されることがある
- ネット申込より安いケースもあるので、意外と見逃せない
私の場合は、夏のキャンペーンを利用して74%オフで申し込みができました!お得に学べるのはありがたいですよね。
もちろん、今すぐ学びたい!という人は通常申込でもOKです。
しかし、少しでもお得に始めたいという人は、まずは無料の資料請求をしてみるのがおすすめです。資料には割引案内や申込特典の情報が入っていることがあるため、キャンペーンを逃さず確認できると思います。
公式サイトの下部にある「無料資料請求」から申し込みが可能です。数日で届くので、まずは資料を手に取ってみてみてください。

実際の教材内容

上級心理カウンセラー講座の教材は、メンタル心理カウンセラーと比べて一気に専門性が高くなった印象を受けました。
教材は大学の教科書のように理論的な内容が多く、認知行動療法やフォーカシングなど、心理カウンセリングの現場で使われる技法が中心です。
学習をはじめたときは、「これを理解できるのかな…」と不安になるほどでしたが、図やイラストを交えた解説や、技法ごとの丁寧な補足説明があるので、時間をかけて少しずつ理解を深めながら読み進めることができました。
キャリカレでは、学習の流れや学ぶペースを確認できるサポートがあるので安心です。もちろん、ライフプランの変化などで学習を一度ストップする必要がある場合も、学習スケジュールは柔軟に変更が可能です。
キャリカレの「お問い合わせ」では、様々な質問に答えてくれます!
(例)仕事や家庭の事情で、学習スケジュール通りに進められないけど大丈夫?
学習時間を確保する良い方法はありますか?
テキストの〇ページの内容は~~~という解釈であってますか? などなど
専門用語の解釈に不安があるときは、専任講師の先生に質問できます。
私も実際にメールで問い合わせをしましたが、翌日にはとても丁寧な解説付きで返答をいただきました。上級の講座でも安心して取り組める環境が整っていると感じました。
勉強方法
上級心理カウンセラー講座は、内容が専門的でボリュームも多いため、計画的に学習を進めることが大切だと感じました。
私は週5日勤務の正社員として働きながらの受講だったので、まとまった勉強時間を取るのは難しかったのですが、キャリカレの教材は「比較的短い時間でも進められる工夫」がされていたのが助けになりました。
1回60分の学習がおすすめ

キャリカレのホームページに1日60分 2カ月で取得と書いてあるように、私自身もそれくらいの時間がかかる内容だと思います。
1日のうちに10分でもテキストを開いて読み進めるように意識したり、通勤中には音読機能を活用して耳からインプットしたりしましたが、内容が専門的なのでしっかり時間を確保できるときに学習を進める方が理解しやすいと実感しました。
添削問題でアプトプットする
1つの技法学習を終えるごとに添削課題がありますが、理解を定着させる良い仕組みでした。
実際に解いてみると、自分が理解できている部分とそうでない部分がはっきり分かるので、復習の目安にもなりました。
特に上級心理カウンセラー講座は専門的な内容が多いため、添削課題をしっかり取り組むことが試験対策にも直結していると実感しました。
音読機能はあまり使わなかった
テキストの音読機能もあるので、移動中や家事をしている間にも耳から内容をインプット可能です。読むことが苦手な人や、読む時間が取れない時でも「ながら学習」ができるのは、継続のハードルをぐっと下げるポイントだと思います。
私は車通勤なので、はじめは運転中に音読機能を使って、学習を進めていました。
先ほども書いたように、内容が専門的なため、図解がないと分からない部分が多かったです。結果、出勤前や休日に60分程度の時間を取って、じっくり学習を進める方が効果的でした。
- 出勤前や休日に60分程度の学習
- 理解できているか不安な部分は、専任講師に質問
- テキスト1冊を読み終えたら、添削問題を提出
- 添削問題の採点結果をみて、復習をする
この流れで学習を進めて、約3カ月程度で学習を終えることができました。
心理学を学んだ事がある方は、知っている要素も多いと思うので、学習期間を短縮できるかもしれません。
試験について
受験申し込みの流れ
全ての添削課題を解き終えると、キャリカレから封書が届き、その中に受験申込用のQRコードと申し込みIDなどが同封されていました。そこからJADP公式サイトにアクセスし、必要事項を入力して申し込む形です。
その際、キャリカレの教材と一緒に届く「受講証書」に記載された内容を入力する必要がありました。紛失した場合は、キャリカレに問い合わせる必要がありそうです。
また、添削問題を全て終えたあとに届いたメールから申し込む方法もあるようです。
試験問題が届くまで
申し込みが完了してから約2週間程度で、自宅に試験問題一式が郵送されてきました。通信講座ではよくある「在宅受験」で、わざわざ試験会場に出向く必要がありません。
試験には時間制限や提出期限が設けられていないので、プレッシャーが少なく、自分のペースで取り組めるのが大きなメリットです。
試験の内容
私が2025年9月に受講した際の試験をもとに解説しています。試験内容は随時変更になる可能性があるため、あくまで参考程度にしてください。
出題形式:選択問題+記述問題がバランスよく出題
難易度:添削課題と似たような形式だが、専門知識を
きちんと理解していないと難しい
範囲:テキストの重要部分から幅広く出題される
特に「添削課題を解いておくこと」が試験対策にも直結しており、復習を兼ねた形で準備できました。なので、テキストや添削問題で分からない点があれば、何度でもお問い合わせから質問することをおすすめします。
試験を受けてみた感想

実際に上級心理カウンセラーの試験を受けてみて、一番安心できたのは「在宅受験」という点でした。会場に出向く必要がなく、自宅で落ち着いた環境の中で取り組めるので、余計な緊張や移動の不安がなく、とても集中できました。
問題は選択式と記述式がバランスよく出題されましたが、記述問題といっても自分の意見を書くのではなく、テキストの内容を整理して答えるイメージでした。
普段の添削課題をしっかり解いていれば対応できる内容で、丸暗記を求められるというよりは「理解しているかどうか」を確認される試験だったと感じます。実際、キャリカレの教材を見ながら受験も可能なので、丸暗記の必要はないですね。
私自身は専門用語に苦戦した部分もありましたが、添削課題や復習を繰り返していたので、大きな不安なく取り組めました。学習の積み重ねがそのまま試験対策になる仕組みは、とてもありがたかったです。
講座を受講して感じたこと

上級心理カウンセラー講座を受講してみて、最初のうちは正直かなりハードルが高いと感じました。心理学に触れるのは初めてに近かったこともあり、専門用語の多さに戸惑う場面が多かったです。
教材には丁寧な解説やイラストが用意されていましたが、「自分の理解で合っているのかな?」と不安になり、実際に専任講師の方へ質問することも何度もありました。そのたびに、分かりやすい返答をいただけたのは大きな支えになりました。
また、学習を進める中で、自分の過去やつらい経験を思い出すこともありました。心理学を深く学ぶということは、同時に自分の心を振り返る作業にもなるため、学ぶタイミングは「心身ともに元気なとき」が良いと感じました。
コースによっては学習サポート期間が最大800日と長く設定されているので、どうしても学習を中断する必要があっても十分に対応できます。
焦らず、自分のペースで取り組める環境が整っているのも、この講座の良さだと思います。
まとめ
上級心理カウンセラー講座は、メンタル心理カウンセラーと比べて格段に専門的で難易度の高い内容でした。
認知行動療法やフォーカシングなど8つの心理療法を中心に学び、添削課題や試験を通じて理解を深める仕組みになっています。
忙しい中でも短時間学習や音読機能などで工夫できる一方、内容が専門的なため、まとまった時間をとってじっくり取り組む必要性も強く感じました。試験は在宅形式で、自分のペースで挑戦できる点が安心でした。
実際に学んでみて、専門用語の多さに戸惑う場面や、過去のつらい経験を思い出すこともありました。そのため、心身ともに元気で、学習に時間を確保できる環境で取り組むことをおすすめします。

この資格は、将来心理カウンセラーを目指す方や、人の相談を受ける立場の方、心理学を体系的に学びたい方に特に向いていると感じました。
それでは、また。

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